このキー操作は非常に便利なものなので是非、活用してください。履歴を辿る場合、通常は、↑キーや↓キーを押しながら履歴を辿って以前に入力したコマンドを探します。これが10個前とかなら↑キーを10回押すだけなのでまだましですが、これが666回前に実行した長ったらしいコマンドを探すのに、↑キーを666回押していたのでは日が暮れてしまいますし、途中でもう1度入力したほうが早いのではないかとふと我に返るはずです。そんな時のために、入力履歴から特定文字列を含むコマンドを検索する操作があり、Ctrl
+ r で実行できます。まず、ターミナル上でCtrl + r を入力すると以下のような画面になります。
$ (reverse-i-search)`':
この時点で、「ls」と入力してみます。すると、以前に入力したコマンドの中から ls という文字列が含まれたコマンドを検索し、右側にそのコマンドが表示されます。この時点で、これが自分の捜し求めていたコマンドなら[
ENTER ] キー、もしくは、Ctrl + e を入力します。この両者の違いは、[ ENTER
] を入力した場合は、そのままコマンドとして実行し、Ctrl + e はコマンドが画面に表示されるだけです([
ENTER ] を押さなければ実行されない状態)。
(reverse-i-search)`ls':
ls -la
もし、もっと前の「ls 」という文字列を含むコマンドにさかのぼりたいときは、Ctrl + r を何度か入力して自分が捜し求めているものを見つけます。もし、検索そのものを途中で止めたくなったときは、[
ESC ]キーを叩きます。
(reverse-i-search)`ls':
ls -la /etc/rc.d/init.d/ #再度、Ctrl
+ r を入力する
■コマンド・ファイルの補完 [ Tab ]
コマンド・ファイルを補完する[ Tab ] キーも頻繁に使います。Linux でコマンド入力する場合、Windows
と違ってあるディレクトリの中にどのようなファイルが入ってるかを確認するには ls コマンドを実行します。けれども、コマンド入力中にわざわざキー入力を止めて
ls とやるのはばかげています。なので、コマンド入力中、途中で中にどのようなファイルが格納されているかわからない場合は、[
TAB ] キーを入力すると、そのディレクトリ内のファイル一覧が表示されます。
# cd /usr/local/
# この時点で[ Tab ] キーを2回叩きます
apache2 courier-imap include man pgsql
bin etc lib mysql samba
certs games libexec netperf sbin