ここでは、Red Hat9 からNTFS
ファイルシステムをマウントし、参照できるようにする方法について解説していきます。RH9
では、デフォルトでは、NTFSが参照できないようになっているので、NTFSドライバーをインストールする必要があります。
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■NTFSドライバーのダウンロード
■NTFSのマウント
WindowsNT系の標準ファイルシステムであるNTFSをマウントするには、NTFSドライバが組み込まれている必要があります。しかし、Red
Hat9 はデフォルトでは、NTFSドライバが組み込まれていないために、NTFSファイルシステムを参照することができませんので、上記URLより、NTFSドライバーをダウンロードしてきてください。バージョンは、各自の環境にあったカーネルバージョンとシステムに適したアーキテクチャのものをダウンロードしてください。なお、Red
Hat7.3から対応しています。
# uname -rm
2.4.20-6 i686
# wget http://prdownloads.sourceforge.net/linux-ntfs/kernel-ntfs-2.4.20-6.i686.rpm
# rpm -ivh kernel-ntfs-2.4.20-6.i686.rpm
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インストールが完了したら、後は通常通り、マウントをかけるだけです。マウントをかける前に予めディレクトリを作成しておいてください。ディレクトリの名前は自分がわかりやすいような名前をつけるといいでしょう。筆者の環境では、NTFSドライブは、/dev/hda1と
/dev/hda5に相当します。もし、どのパーティションがNTFSドライブかわからないという場合には、
fdisk
-l コマンドを入力して確認してください。
# mkdir /mnt/ntfs
# fdisk -l
Disk /dev/hda: 40.0 GB, 40007761920 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 4864 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム
/dev/hda1 * 1 1824 14651248+ 7 HPFS/NTFS
/dev/hda2 1825 4863 24410767+ f Win95 拡張領域
(LBA)
/dev/hda5 1825 3605 14305851 7 HPFS/NTFS
/dev/hda6 3606 3615 80293+ 83 Linux
/dev/hda7 3616 3959 2763148+ 83 Linux
/dev/hda8 3960 4090 1052226 83 Linux
/dev/hda9 4091 4221 1052226 83 Linux
/dev/hda10 4222 4286 522081 83 Linux
/dev/hda11 4287 4302 128488+ 82 Linux スワップ
# mount -t ntfs /dev/hda1 /mnt/ntfs |
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なお、上記のコマンドでマウントをかけた場合は、日本語ファイル名が文字化けしてしまうので以下のようにオプションを加えて日本語ファイル名が見えるようにしておきます。
# umount /mnt/ntfs
# mount -t ntfs /dev/hda1 /mnt/ntfs -o iocharset=euc-jp
codepage=932 |
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最後に、/etc/fstab を編集して、マウントの度にわざわざ長たらしいコマンドを入力しないでも済むようにしておきます。/etc/fstab
を開いて以下のような感じにしておくことで、システム起動時に自動的にNTFS が認識され、マウントされるようになります。起動時にマウントしたくない場合は、defaults
を noauto 等に編集しなおしてください。
# umount /mnt/ntfs
/dev/hda1 /mnt/ntfs ntfs defaults,codepage=932,iocharset=euc-jp
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なお、注意しておきたいのは、NTFSへの書き込みサポートは、NTFS4.0 (WinNT4.0)までであり、NTFS5.0(Win2K/XP)には対応していません。現在のところ、耐障害性に欠けるという理由のため、NTFS5.0以上では読み取り専用モードでのみのマウントとなります。詳しくは、/usr/src/linux-2.4.***/Documentation/filesystems/ntfs.txt
を参照してください。なお、NTFS5.0領域に書き込みを行うことは、
dangerous とされており、データを破壊してしまう可能性もありますので十分に注意してください。また、書き込みを行った際には、同サイトで用意されているntfstoolsで必ずntfsfixを行うようにしてください。