fml の設定は、config.ph ファイルを編集する事で設定を変更する事ができます。ここでは、config.phのカスタマイズ方法について解説していきます。
|
|
■Section: Fundamental Configuration
基本設定を行うセクションです。
テンプレートファイルの言語を指定します。English/Japanese どちらかを指定可能です。
$MESSAGE_LANGUAGE
= "Japanese"; |
|
$DOMAINNAME でドメインネームを指定し、$FQDN でFQDN(完全修飾ドメイン)を指定します。これらの変数はfml
インストール時に指定したと思うので、デフォルトで記述されているはずです。
$DOMAINNAME = "kororo.jp";
$FQDN = "ns1.kororo.jp"; |
|
■Section: Mailing List Policy
メーリングリストのポリシーを設定するセクションです。
$MAIL_LIST = "testml\@$DOMAINNAME";
$PERMIT_POST_FROM = "members_only";
$REJECT_POST_HANDLER = "auto_subscribe"; |
|
$MAIL_LIST は、メーリングリストのアドレスです。投稿する際もここで記述されたアドレスに投稿します。ここでは、testml@kororo.jp
が投稿アドレスになります。
$PERMIT_POST_FROM は、誰でも書き込めるようにするか(
anyone )、メンバー制にするか( members_only )、モデレーターとして登録された人の判断をあおぐか(
moderator ) の3つを指定することができます。
$REJECT_POST_HANDLER
は、メーリングリストの登録メンバー以外が投稿しようとした場合に処理する変数です。
◎REJECT_POST_HANDLER の値
|
reject |
拒否する。$DIR/deny ファイルを送り返します。 |
|
auto_subscribe |
自動登録モードに入る |
|
ignore |
無視する。何も起こらない。 |
|
$CONTROL_ADDRESS
= "avril-ctl\@$DOMAINNAME";
$PERMIT_COMMAND_FROM = "members_only";
$REJECT_COMMAND_HANDLER = "auto_subscribe"; |
|
$CONTROL_ADDRESS は、メーリングリスト用のコマンドを送るアドレスです。ここで指定されたアドレスにコマンドを送信します。
$PERMIT_COMMAND_FROM はコマンドを許可する人を指定し、anyone
、members_only、moderator を3つのどれかを指定することができます。メンバー以外がこのアドレスにコマンドを発行しようとした場合、
$REJECT_COMMAND_HANDLER が適用され、reject、auto_subscribe、ignore
の3つをどれかの処理を指定できます。
$MAIL_LIST_ACCEPT_COMMAND
= 1; |
|
$MAIL_LIST_ACCEPT_COMMAND は、testml@kororo.jp
とtestml-ctl@kororo.jp の両方のアドレスで、command というシンタックスのコマンドを受け付けるようにする際に、値を1
(YES)に設定します。
$MAINTAINER = "testml-admin\@$DOMAINNAME"; |
|
■Section: Directory
ディレクトリ構成を設定するセクションです。特別な理由がない限りは変更の必要はないでしょう。
# $SPOOL_DIR = "spool"; //記事を保管するディレクトリ
# $TMP_DIR = "tmp";
# $VAR_DIR = "var";
# $VARLOG_DIR = "var/log";
# $VARRUN_DIR = "var/run";
# $VARDB_DIR = "var/db"; |
|
■Section: Automatic Registration
自動登録に関する設定を行うセクションです。
$AUTO_REGISTRATION_TYPE
= "confirmation"; |
|
$AUTO_REGISTRATION_TYPE は自動登録の種類を指定し、以下のような値があります。
|
confirmation |
登録確認の意思を求めます。デフォルト。 |
|
subject |
確認を求めません。subject: にコマンドを書きます。 |
|
body |
確認を求めません。メール本文にコマンドを書きます。 |
|
no-keyword |
確認を求めません。キーワードは不必要 |
|
$AUTO_REGISTRATION_KEYWORD
= "subscribe"; |
|
$AUTO_REGISTRATION_KEYWORD は、メーリングリスト登録依頼の時に書くキーワードを指定し、デフォルトでは、subscribe
が指定されています。メール本文にここで指定したキーワードを記述し、
$CONTROL_ADDRESS
指定したアドレスに送信すると登録依頼を行うことができます。
$CONFIRMATION_SUBSCRIBE_NEED_YOUR_NAME
= 1; |
|
登録依頼の際に、登録者の名前を必要とするかどうか指定します。1(YES)に指定しておくと、$AUTO_REGISTRATION_KEYWORD で指定したキーワードだけで登録依頼を行うことができます。0(NO
)を指定した場合は$AUTO_REGISTRATION_KEYWORDで指定したキーワードに名前を付け加えないと登録依頼をすることができません(例:subscribe
koro )。
$CONFIRMATION_FILE
= "$DIR/confirm";
$WELCOME_FILE = "$DIR/welcome";
|
|
登録確認時に送信するメッセージと登録完了後に送信するメッセージのPATHをここで指定します。
$CONFIRMATION_FILE
は登録確認時、
$WELCOME_FILE は登録完了後に送信するメッセージを指定します。$DIR
はデフォルトでは、/var/spool/ml/ML名/ です。
$CONFIRMATION_EXPIRE
= 168; |
|
登録確認メールを受け取ってから、登録完了メールを受け取るまでの有効期限を指定します(単位は時間)。ここで指定した時間を過ぎて登録完了メールが届かなかった場合は、期限切れになります。デフォルトでは、一週間で期限切れとなります(7x24
=168)。
# $DEFAULT_SUBSCRIBE
= "subscribe"; |
|
デフォルトで使用する登録依頼のキーワードを指定します。すでに、
$AUTO_REGISTRATION_KEYWORD で定義されていますが、互換性のために用意されています。
$WELCOME_STATEMENT
= "Welcome to our $ML_FN\n You are
added automatically"; |
|
メーリングリスト登録完了時にメールの件名(Subject:)に表示させるメッセージをここで指定します。
参考⇒
http://www.sapporo.iij.ad.jp/staff/fukachan/fml/variable-list.ja.html