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root のパスワードを忘れた場合
root のパスワードを忘れるてしまうなんてことはあまりあってはならないのですが、複数のマシンを管理している場合などはついつい忘れてしまいがちです。特にLinux ではパスワードを要求されるため、ちょっとでもいつもと違うパスワードでも設定しようものならメモでもしていない限りは忘れてもおかしくないでしょう。そんな時、OSの再インストールか…と諦める必要はありません。シングルユーザーモードでLinux を起動することでroot のパスワードを簡単に変更することができます。逆にシングルユーザーモードでログインすれば、マシンに触ることができる人間ならば誰でも rootパスワードを変更することができるので、ブートローダにパスワードを設定するなどして対策するようにしてください。
■シングルユーザーモードでログインする
ここでは、ブートローダーにGRUBを使用していることを前提に説明します。シングルユーザーモードでログインするには、Linux を再起動し、ブートローダーの画面が現れたら、e とタイプします(edit)。ブートローダーの画面とは、OSを選択する画面のことです。e を入力したら、以下のような文字列を探してください。見つかったら、その行をハイライト表示にし、再び、e キーを入力します。
kernel /vmlinuz-2.4.20-6 ro root=LABEL=/
次のように表示されたら、スペースを1文字入力し、single と入力後、ENTERキーを打ちます。入力後、ひとつ前の画面に戻ります。
grub edit > kernel /vmlinuz-2.4.20-6 ro root=LABEL=/
single
[ENTER]
前の画面にもどったら、今度は、b と入力します(boot)。これで、シングルユーザーモードでLinux が起動するようになります。以下のように表示されたら、passwd root と入力します。すると、パスワードの入力を求められますので、パスワードを変更してください。なお、確認のため、2度入力する必要があります。
sh-2.05b#
passwd root
以上でroot のパスワードが変更されました。再起動して、root のパスワードが変更され、きちんとログインできることを確認してください。
sh-2.05b# reboot
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